2005年12月9日、1975年3月にデビュー以来約30年間、国鉄メークで親しまれた183系しおさい・あやめ号がいよいよ引退を迎えました。
12月10日のダイヤ改正で姿を消す183系しおさい・あやめ。その理由には、車体の老朽化と最近の話題となる「アスベスト」がどうやら一部の車両に吹き込まれているようで、今回引退する形となりました。改正後は後継車であるE257系500番代がさざなみ・わかしおと共に運用をこなすことになります。尚、改正後の183系は0番代は全廃、1000番台・1500番台は新前橋、田町の183系の一部にアスベストが吹き込まれている車両があり、それらの組み換え材料となります。そのためマリからはしおさい・あやめで使われてきた6連・8連共々消滅。残るのはC編成、マリ31・32のみとなります。また、C編成も同様に組み換えを行い、先頭1両を残しすべてグレードアップ車となる豪華編成になります。C編成は今後も中央ライナーや臨時あずさ号といった運用をこなしていきます。
そんな183系しおさい・あやめ号の雄姿を特集としてまとめてみました。(今回さざなみ・わかしお・ライナーは省略)
起点となるのは東京駅総武線地下ホーム。マリ3編成がこれから銚子駅へと目指す。

東京にて
トップナンバーのマリ1編成。0番代は8連のみヘッドマークをLEDに交換。
しおさい号の乗車率はなかなか良さそうだ。

千葉にて
あやめ4号の運用を終え、一旦錦糸町に回送される。その後はしおさい5号の仕業に入る。それまではE217系とともにお休み。


錦糸町にて
しおさい号は1往復(5号・12号)のみ0番台6連が使用される。つまり、6連は幕車のためしおさい幕の0番台が見ることが出来た。
東京方が独特な塗り分けのマリ22編成が夕日を浴び、東京を目指す。

下総中山にて
ヘッドマークは海の波をモチーフにしたもの。波のうねった部分が「潮騒」をあらわすのだろう


東京にて
銚子方面のクハが独特の形状のマリ7編成(現マリ9)。黙々と運用をこなす。


本八幡にて
あやめ2号の回送。0番台の幕は手動式の為か幕を回さずに回送する。快速線内で順光で撮影できる回送列車として知られていた。


市川にて
あやめの咲く時期である5月〜6月かけては臨時列車として「あやめ祭り号」が運転されていた。この列車は運転区間を延長し、横須賀線に乗り入れ大船まで運転された。そのためあやめ号を横須賀線内で見ることができると言う、珍しい列車であった。


大船にて
横須賀線を疾走するあやめ祭り号。マリ24編成が運用に着いた。


新川崎にて
定期運用では2本とも午前中上る為、快速線内では逆光であったが、あやめ祭り号は午後に鹿島神宮を出る為、順光で撮影できる列車でもありました。


稲毛にて
183系の顔つき「月光型」と称された形が人気を呼ぶ。


市川にて
しおさい5号が市川を通過。


市川にて
しおさい5号が市川通過前に183系が待避線に入る。これはしおさい6号の回送。ということは・・・
また、これは現マリ6編成。クハのみがマリ10編成と交換され現在に至る。

市川にて
そう、183系しおさい同士の並びが見れることが出来たのだ。またしおさい表示のままで来るのは0番代でかつ回送表示に変えない乗務員に限ります(ぉ


市川にて
またこの並びは東京駅でも展開された。


東京にて
183系の0番台6連は登場当時とほぼ変わらぬ状態で走り続けた。


稲毛にて
最高の光線状態の中、高速で飛ばしてゆく旧マリ11編成。


下総中山にて
引退するまでいつもと変わらぬ姿で走行した。


津田沼にて
夕日を受け、東京を目指す。183系しおさい・あやめが活躍した日々は、決して忘れることはないだろう。
これで最後となりますが、引退後も残る183・9系には、末永く活躍してもらいたい。「ありがとう183系しおさい・あやめ号」

都賀にて
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